ミラノからツェルマット。スイス・マッターホルンへ日帰り海外旅行!

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どうもこんにちは!ぴかちゅう(@hiroshix_dx)です。

滞在中のイタリア・ミラノから列車に乗って、隣の国スイスの山岳リゾート、マッターホルンへ行って来ました。

ミラノからマッターホルンへは、まずミラノ中央駅からユーロシティに約2時間乗ってスイスのVISP駅へ。VISPからツェルマットまではスイスの鉄道に乗り換えます。

マッターホルンの麓の街であるツェルマットからは山岳列車のゴルナグラード鉄道が出ていて、終点のゴルナグラード駅にある展望台まで行けば、マッターホルンと美しいアルプスの山々を眺めることができます。

片道およそ5時間といったところです。ミラノ中央駅を朝7時台のユーロシティに乗って、マッターホルンを目指しました。

目次

新幹線のグリーン車より快適なユーロシティの1等車両

ユーロシティは新幹線のグリーン車にあたる1等車両、そして一般の2等車両とあるのですが、私は1等車両にしました。

切符の購入はあらかじめイタリアの国鉄であるトレニタリアのサイトからネットで予約・購入しました。切符のPDFファイルをダウンロードしてスマホでいつでも提示できるようにし、乗車も検札も係員にスマホを見せて済ませました。

私はイタリア国内でネットで申し込んだのでサイトは英語かイタリア語表示でしたが、日本からのアクセスだと日本語のページが表示されます。日本からあらかじめ切符を購入しておいてもいいですね。

1等車両はシートのリクライニングもデスクも広く使うことができ、新幹線のグリーン車よりも乗り心地は良かったです。各シートには電源コンセントも用意されています。

ノートパソコンがあれば普通の書斎にいるように仕事ができますね。私は持って行きませんでしたがw

ユーロシティには食堂車もあるので、車内でランチやディナーも楽しめます。

食堂車の中でなくてもウェイターさんが時々席まで注文を取りに来て料理を運んでくれるので、自分の席で食事することもできます。お弁当ではなく、ちゃんとしたお皿に盛られた食事が出てくるので、本当にレストランで食事を取るのと変わりません。

日本の新幹線のグリーン車と比べても、乗り心地・サービスともにユーロシティの1等車両の方が良かったですね。列車でヨーロッパを旅するのは、日本では考えられないくらい優雅でリッチみたいです。

スイスの国鉄は最新鋭の単線電車?

ユーロシティでスイスのヴィスプ駅まで到着すると、そこからはツェルマットまでスイスの国鉄に乗り換えです。

ヴィスプからツェルマットまでのスイスの列車は、車両自体は最新鋭でとてもキレイなのですが、線路は単線です。

日本だと単線電車といえば田舎の古い路線ばかりという印象ですが、スイスではそんなイメージは全然ないですね。

列車はそれほど速くはありませんが、その代わり周りにはスイスっぽいロッジ風の建物や山並が続き、「スイスに来た!」という感じがします。

急ぐ人には向きませんが、景色を楽しみながらのんびりする旅にはいいですね。

ツェルマット駅に到着!

スイスのツェルマット駅に到着しました。ツェルマットの街並みは日本のどこかの温泉街にも似た雰囲気があります。

街中では小型の電気自動車しか車の乗り入れができない決まりになっていて、環境を守るための排ガス規制が非常に徹底しています。スイスのような観光立国は環境に対する意識が本当に高いですね。

トイレのハンドドライヤーもダイソンで、ちょっとびっくりしましたw

ここでマッターホルンを見に行く前に、近くのレストランで軽く腹ごしらえをしました。これからハイキングをする予定なので、軽めにペンネ・アラビアータとコーヒーで24.9スイスフラン。日本円で約3000円なので、スイスの食事は高いです(汗)

スイス国鉄のツェルマットの駅を出て、道を挟んで斜め向かいの場所にゴルナグラード鉄道のツェルマット駅があります。近いので乗り換えで迷うことは絶対にないです。

ゴルナグラード鉄道のツェルマット駅で、終点のゴルナグラード展望台駅までの往復切符を購入します。料金は往復で94スイスフラン(約11300円)。

走行距離の割には非常に高額ですが、スイスだし、登山鉄道だし、こんなものかも知れません。標高も金額も高いです(汗)

ゴルナグラード鉄道の切符はカードになっています。しかし改札機にカードを挿入するところはなく、改札機の横のボードにカードをかざすと通れる仕組みです。最初は私もわからず改札の前でまごついていたら、駅員さんが教えてくれました。

ゴルナグラード鉄道の改札は全ての駅でこの仕組みになっていて、ツェルマット駅を除くほとんどの駅で改札機が屋外に設置されています。悪天候でも改札機が故障せずに使えるように考えられていますね。

ゴルナグラード鉄道は登山鉄道だけあってものすごい急斜面も登っていきますが、そのためのノコギリ歯が線路の真ん中にあります。普通の列車よりはお金がかかるのも少し納得しました。

ツェルマットからゴルナグラード展望台へ

お昼頃にツェルマット駅から終点のゴルナグラード駅まで移動することにしました。

ツェルマット駅が標高1620mなのに対し、終点のゴルナグラード駅は標高3090mの高い場所にあります。富士山の5合目より高い場所まで電車で行けるのです。

高山病対策とかは全く考えていなかったのですが、ツェルマットでランチを食べたりして、体内調整には丁度いい時間を過ごせました。

ゴルナグラード鉄道は登山鉄道なのでスピードは遅いですが、車両はキレイで古臭い感じは全くしません。車内にはマウンテンバイクを固定できるラックも用意されています。

雲は出ているものの比較的天気には恵まれ、窓から見える景色はスイスアルプスの絶景が続きます。

たぶん日本では車窓からこんな雄大な景色が見られるところはないでしょう。車窓をぼんやり見ているだけでも大満足でした。

雄大な自然を眺めながらのんびり列車に揺られて、ついにゴルナグラード展望台に到着です。

駅を出ると、目の前にはまだ雪をかぶった山々が一面に連なっています。空気もとても澄んでいて、いるだけでとても気持ちが良いです。

マッターホルンも雲に隠れて半分だけしか見えませんが、それはそれで風情があります。

展望台の下ではガゼルでしょうか?長いツノを持つかわいい動物が水遣り場で水を飲んでいました。

ゴルナグラード展望台にはレストランやお土産屋さんもあります。スイスのアーミーナイフや登山用品も売っています。

標高3000mもの高い場所ですが、女性やお年寄りでも割と気軽に遊びにくることができますよ。

ゴルナグラード展望台からリッフェル湖へハイキング!

ゴルナグラードの駅からは、山を下って行くような形のハイキングコースがあります。

私はゴルナグラード駅から2つ先のリッフェルベルグ駅まで歩いてハイキングすることにしました。

歩くと1時間以上かかるコースですが、基本的に下り坂の道なので、そんなにキツくはないはずです。スニーカーとユニクロのパーカーという至って軽装でハイキングです。

途中にはリッフェル湖という池みたいな小さな湖があり、ここの水面に反射して映るマッターホルンの写真はけっこう有名です。

私もリッフェル湖で反射して映るマッターホルンを記念に撮影したかったのですが、残念ながらマッターホルンから完全に雲が切れることはなく、キレイに反射する写真を撮ることはできませんでした。

それでも気持ちの良い空気の中をハイキングして、気分的にはとてもいいリフレッシュができた気がしました。

ミラノまで戻るには、ツェルマットを午後5時くらいには出発しなくてはなりません。

朝早くにミラノから移動の連続でしたが、乗り物が快適だったのでハイキング以外はそれほど体力的にはしんどくありませんでした。

ゴルナグラード展望台は体力のない人でもアルプスの絶景を楽しめるので、本当におすすめの観光スポットです。

ミラノからスイスのツェルマット、マッターホルン日帰り旅行の費用

◼️行き

  • ミラノ中央駅→VISP、ユーロシティ1等車両 61ユーロ(約7942円)
  • VISP→ツェルマット、スイス国鉄 65スイスフラン(約7808円)
  • ゴルナグラード登山鉄道終点まで往復 94スイスフラン(約11293円)

◼️帰り

  • ツェルマット→VISP駅まで 65スイスフラン(約7808円)
  • VISP→ミラノ中央駅、ユーロシティ1等車両 61ユーロ(約7942円)

交通費は全部クレジットカードで支払ったので明細を確認すると、交通費だけでも42793円も使っていました。

交通費以外には食事代や途中で購入したミネラルウォーター代などでいくらか使いました。

日帰りとはいえ海外旅行ですから、それなりにお金は必要ですかね。

ただやはり、列車に乗るだけで富士山の5合目より高い3000m級の山々を見ることができるので、行ってみて満足感はすごくありました。夏なら装備もスニーカーとパーカーがあれば大丈夫です。

ミラノからは少し遠いですが、イタリア旅行のついでに余裕があれば、マッターホルンまで足を伸ばしてみてくださいね。

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