どうもこんにちは!ぴかちゅう(@hiroshix_dx)です。
ロシアのサンクト・ペテルブルグは夏になると白夜になり、1日中太陽が沈まないことでも知られています。
夜10時を過ぎても夕焼け空がとてもきれいで、深夜になってもぼんやりと日没前のような明るさが続き、朝5時頃にはお昼と変わらないくらいの日差しが降り注ぎます。
白夜の薄暗い中をライトアップされたサンクト・ペテルブルグの街はとてもキレイです。
そんな白夜の中、市内を流れる川を船で往復する、白夜ナイトクルーズに参加してきました。
今回のサンクト・ペテルブルグ旅行では天候に恵まれず、白夜ナイトクルーズも空は雲に覆われて白夜の雰囲気はあまりありませんでしたが、十分に素敵だったので、どんな感じだったかをレポしておきます。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズの発着地点へ
夏の白夜の時期に催行されるサンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズは、市内東部のアニチコフ・モストという橋の近くにある桟橋から出発します。ロシア語でモストは橋という意味みたいです。
目印はアニチコフ・モストの馬の銅像です。
Uberでいく場合はアニチコフ・モストの場所にピンを立てればそこまで乗せてもらえます。Uberが一番簡単で間違いがないと思います。
市内から歩いていく場合も、アニチコフ・モストはカザン聖堂などがある市内の大通り、ネフスキー・プロスペクトにかかる橋なので、道に迷うことはほとんどないと思います。
クルーズ船は前半分が室内で、後ろ半分が屋根のないオープンエアーの席です。室内は窓からの眺めになるので、写真をバシバシ撮りたい人は後ろのオープンエアーの席ですね。
アニチコフ・モスト周辺もサンクト・ペテルブルグ市内の繁華街なので、船から見る景色もけっこうライトアップされていてキレイです。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズの風景
クルーズ船は前半は市内を流れるモイカ川を進んでいきます。
特に観光名所という場所はありませんが、ライトアップされた川沿いの建物はどれも綺麗です。
市内中心部では背の低い橋もギリギリでくぐるため、屋外席だと少し頭をかがめないと危ないかもしれません。
大きな川であるネヴァ川に入ると、両岸にあるサンクト・ペテルブルグの観光名所を見ることができます。
こちらはペドロパウロフスク要塞です。昼間も綺麗ですが、夜もライトアップされて綺麗ですね。
こちらはヴァシリエフスキー島にある博物館、クンストカメラの建物ですね。
アドミラルテイストヴォとその手前にかかる橋です。写真よりも肉眼で見る実物はもっと綺麗です。
ネヴァ川からみるエルミタージュ美術館です。もともと宮殿なのでゴージャスなイメージですが、少し離れてみるとその大きさ、広さもわかりますね。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズ最大の見どころ
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズの最大の見どころとなるのが、午前1時になると跳ね橋が上がるシーンです。
ネヴァ川にかかる2つの大きな橋、ドヴォルツォヴィ・モストとトロイツキー・モストの2つの橋が、大型船の往来のために跳ね上がるのです。
特にドヴォルツォヴィ・モストの方は、エルミタージュ美術館とアドミラルテイストヴォの目の前にある片側3車線で計6車線もある非常に大きな橋です。この橋が午前1時に跳ね上がります。
橋が開き始めた瞬間です。
橋の開き始めはクルーズ船は橋の真下にいたので、こんな画が撮れました。
だんだん高く開いていき、少し離れた場所からみるとこんな感じに両側が大きく開きます。
トロイツキー・モストも非常に大きな橋ですが、こちらは片側だけが跳ね上がります。
どちらの橋もゆっくりと跳ね上がっていきます。クルーズ船からはこの橋が跳ね上がる様子を一番いい場所で見ることができます。
これはかなり壮観でものすごく見応えもあり、大興奮でした!
今回は雨が時折ぱらつく曇り空なので、白夜の跳ね橋は見ることができませんでしたが、晴れた日の夜ならきっともっと違った景色に見えたかもしれません。
またいつか、夏のサンクト・ペテルブルグに来て、晴れた日の白夜ナイトクルーズに参加したいなと思いました。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズのコースと料金
ナイトクルーズのコースは市内東部を流れるリカ・フォンタンカという運河に架かる、アニチコフ・モストという橋のすぐ側の桟橋が発着地点になります。
発着地点のアニチコフ・モストは馬の銅像があるので、それが目印です。
途中で市内を流れるモイカ川、ネヴァ川を進み、市内中心部を一周して、再びアニチコフ・モストまで戻ってきます。
料金は800ルーブル(約1500円)で、乗船時間は約1時間20分です。特に予約しなくても乗船チケットは現地で購入できます。
ナイトクルーズなので出発は夜遅く、アニチコフ・モストを0時20分出航です。0時ちょうどくらいにアニチコフ・モストにいるようにしましょう。行きも帰りも夜遅いので、タクシーかUberを手配して移動するのがおすすめです。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズは夏とはいえ天気によってはかなり寒い場合もあります。私が乗ったときは小雨がぱらつく天気で気温も15度くらい、夜風に吹かれるのでかなり寒かったです。
船内で毛布を貸してくれましたが、それでもパーカーなど着込むものも用意してください。
サンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズ、郊外に宿泊している人の注意点
とても美しい景色が楽しめるサンクト・ペテルブルグ白夜ナイトクルーズですが、市内中心部ではなく、郊外のホテルや宿に宿泊している人は少し注意が必要です。
というのも、白夜ナイトクルーズの最大の見せ場である2つの大きな跳ね橋ですが、この橋が上がって通行止めになることにより、帰りは非常に遠回りになってしまう場合があるのです。
跳ね上がった2つの橋は朝5時まで通行不能になります。
私も橋を超えたヴァシリエフスキー島のホテルに宿泊していたため、Uberのドライバーを呼ぶもUberの表示通りのルートでは進めず遠回りになるからと、現金で1000ルーブル払ってホテルまで帰ることになりました。
夜遅くで他に選択肢もなく、1000ルーブルなら日本円で1700円くらいなので、日本のタクシーに乗ったと思えば妥当だと思うことにしました。
途中、有料道路も通過したため、そんなにボッたくられた訳でもなさそうですが、行きは10分ちょっとだった距離を30分近くかけて帰ることになりました。
サンクト・ペテルブルグの郊外に宿泊している場合は、帰りのタクシー代は余分にかかると考えておきましょう。